春から秋にかけては芝生が成長期を迎えるシーズン。芝生の生育にぴったりな時期です。この間の芝刈りは、種類や品種を問わず大切なお手入れとなります。

芝刈りは芝生を美しく保つために大切な作業で、芝生の密度や健康の維持などに影響します。芝刈りをこまめに行うことで、見た目が大きく変わっていくのです。

そこで、今回は芝刈りの効果や注意するべきポイントをまとめました。芝刈りに困ったら、この記事をぜひ参考にしてみてください。

目次

    なぜ芝刈りをするのか?

    芝刈りは芝生育成の醍醐味といっても過言ではありません。芝刈りは見た目を整えるだけが目的ではなく、メリットもあるのです。

    しかし、作業を面倒くさがって放置してしまう人が多いのも事実。やるべき理由や効果をきちんと理解して、作業のモチベーションをアップさせましょう。

    見た目を整える

    芝刈りをする一番の理由は、やはり芝生の長さを整えて見栄えを良くすること。芝の長さが揃うと、光の透過や反射が均一になるので、見た目がぐんと良くなります。

    伸びすぎを防止する

    芝生が伸びすぎると見栄えが悪くなる上に、病気のリスクが高くなります。風通しが悪くなって芝の湿度が上がり、結果としてさび病や葉枯病が起こりやすくなるのです。

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    そのため、ある程度短い状態をキープしておくことで、芝生を健康的にキープすることができます。

    芝生の密度を上げるのに重要

    芝は葉を刈り取られると葉の成長を止め、生存本能で地面を這う茎(ランナー/ほふく茎)を伸ばします。その伸びた茎から新芽を出し、新しい葉が伸びることで増えています。

    芝生の密度はどう上げる?成長を促すお手入れのポイント

    つまり、密度の高い芝生にするためには、芝刈りによる刺激が必要なのです。

    芝刈り前に確認しておくこと

    芝刈りの前にはいくつか確認しておくべきポイントがあります。道具・場所・芝をチェックしてから芝刈りをスタートしましょう。

    清掃と点検

    作業を始める前に、芝刈りする場所を清掃して小石やゴミを取り除いておきます。雑草が生えていたら、このタイミングに手で取っておきましょう。雑草を芝刈り機で刈ると根が残ってしまい、後々復活してしまうからです。

    また、道具のチェックもしっかり行います。芝刈り機の刃やハサミが欠けていたり、もしくは錆びていたりすると、芝を均等に刈ることができません。

    芝を事前にチェックしておく

    芝生の状態を見て、病気がないか確認します。病気の部分を見つけたら、そのあたりは一旦避けて刈りこみましょう。病巣を刈った後に他の場所を刈ると、正常なところに病気を拡散してしまうおそれがあります。

    芝生を手入れする人必見!よくある病気と対処法4選

    この時点で、芝の長さも調べておいてください。後ほど説明しますが、芝の長さを刈り高の参考にするためです。

    芝刈りする時の注意点

    芝刈りをする時には、ムラにならないようにすると綺麗に仕上がります。そのために押さえておきたいポイントをそれぞれご紹介します。

    「1/3ルール」を守る

    芝刈りをする際、葉の元々の長さの1/3だけを刈り取るというルールがあります。これを「1/3ルール」と呼びます。

    長さが1/3なのには理由があり、これ以上の長さを刈り取ると、芝生が成長する上で大切な部分である生長点を刈り取ってしまうのです。生長点が無くなると芝生は弱ってしまい、最悪の場合、その部分が枯れてしまいます。

    長く育ってしまった芝生を短くしたい場合でも、1/3ルールに従って何度かに分けて刈り、生長点を調整しましょう。

    多方向から芝刈りをする

    芝刈りは刈り残しを防ぐために、一方向だけではなく、縦・横とクロスさせて二方向から刈りましょう。一方向だけ芝刈りするとムラが出来やすく、芝生にもクセがついてしまいます。

    密度が高くて長めの芝生を手動芝刈り機で刈ると、クリップ痕が出ることがあります。しかし、これもクロスして芝刈りをすれば消すことができます。

    芝刈り後は水をやる

    芝刈りは芝生の育成を促す重要な手入れです。しかし、成長のための栄養が足りなければ育つことができません。

    芝刈りをした後は、たっぷりと水をあげましょう。先に水やりを行うと、サッチの回収がしにくくなる上に、芝刈り機の刃が錆びてしまう可能性があリます。そのため、水やりは芝刈りの後にするようにしてください。

    芝刈り後は手入れをする

    芝刈り機を使う際は、手入れをしっかりと行うことが大切です。

    使った後は刃を綺麗に拭き取り、切れ味が悪くなった場合は研ぎに出すなど、こまめに手入れを行いましょう。汚れをそのままにしておくと、刃が錆びるなど、芝刈り機の不具合につながる場合があります。

    刃の切れ味は芝刈りの綺麗さに直結します。手入れは怠らないようにしましょう。

    芝刈りに適したタイミング

    芝刈りは芝生が成長する時期に行います。つまり、

    • 春・秋はそれほど成長しないので月1回以上でOK
    • 梅雨明け~9月末は芝の生育期なので毎週1回以上
    • 冬は成長が止まるのでしなくても大丈夫

    このように、芝生の育成具合に合わせて芝刈りの頻度を変える必要があります。

    芝刈りはちゃんと根付いた芝生に対して行いましょう。根付いていない芝生を芝刈りをすると剥がれてしまったり枯れてしまう危険があります。芝を張ったばかりの人は、3~4cmくらいまで育ったら開始しましょう。

    涼しい時間帯に行う

    芝刈りは体力を使うので、暑い時間を避けて行いましょう。芝刈りの後に水やりが必要なので、それも踏まえて朝に芝刈りを行うのがおすすめです。

    ただし、芝刈り機の音は騒音トラブルの原因になる場合があるので、早朝の芝刈りは環境によっておすすめできません。各々の状況に合わせて適切なタイミングで行いましょう。

    まとめ:
    用具も芝もこまめに手入れして綺麗な芝生をキープ

    芝生を綺麗に整えるには芝刈りは必要不可欠な手入れです。芝刈り機などの用具の手入れも充分に行うことで、仕上がりもよくなります。

    こまめに芝刈りを行って、長さの整った状態をキープしましょう。

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