『しばふる』では芝生やお庭の手入れにまつわるポイントや知識を発信しています。芝の品種や土壌改良、芝刈りから芝の切り替えまで、様々なトピックをご紹介しつつ、みなさまからの質問にお答えするQ&Aもご用意しています。

オンラインストアでは、鳥取県のJリーグクラブであるガイナーレ鳥取が使用している芝生をご用意しております。お庭に敷いて水やりをすれば、早々に緑が広がっていく生長力の高い芝となっております。

さて、今回は趣向を変えて、芝生を育てる活動=芝活を行っている方にインタビューを行いました。お話を伺ったのは月夜のひよこさん(@EWTj6venRF0UlaJ。限られたスペースでの芝活は、やがて芝以外のフィールドにも飛び出していったそうです。それではご覧ください。

目次

    ブランクを経て芝活を開始。
    最初のきっかけは砂利に生えた雑草

    名古屋出身で、30年ほど前に横浜へ引っ越してきた会社員です。芝生自体は20年以上前から我が家にありましたが、ちゃんと芝活に取り組み始めたのはここ3〜4年ほどの話です。

    我が家の庭はあまり大きくありませんが、この辺りでは一般的な広さだと思います。当初は芝刈りなどの手入れはほとんどせず、色も真緑ではありませんでしたが、とにかく伸び放題で、一時期防草カバーを張っていたほどです。今思えば、あの頃の芝生でもグランドカバー的役割を果たしてくれていたと思います。

    芝生を張ろうと思ったのは、砂利だったところに雑草が生えたことがきっかけでした。雑草が生えるくらいなら芝生を張ろうと考えて導入したものの、芝生の維持管理に難しさを感じて一度は断念してしまいました。しかし、不思議とそこから芝活の欲が湧いてきて、ここ数年いろいろ調べては実践を繰り返し、今に至っています。

    限られた日当たりから家庭菜園へ。
    芝活が教えてくれた土壌改良の面白さ

    うちの庭の日照時間は一日4時間くらいで、日当たりがよくありません。また、土壌も粘土質です。辺りの地質を調べた限りでは黒ボク土なのですが、人に踏まれる圧が影響しているのか、庭の中心部が特によくない状態です。

    自分なりに対処法を調べて、暗渠排水(あんきょはいすい)やカルスの散布などで土壌改善を試していますが、最近はこれが楽しく思えるようになりました。土壌改良は簡単なことではないんですが、いろいろと試行錯誤を繰り返す中で興味が湧いて、楽しくなってきたんですよね。積み重ねた結果を芝の成長に見て、達成感を覚えるのが好きです。そして何より、調べて行動する癖がつきました。

    うちの庭の環境があまり良くないからこそ、そんな中でも芝を育てることにチャレンジしています。ストック芝を育てる場所も限られていますし、スペースを取らないところで育てる方法を探っています。

    最近家庭菜園も始めましたが、それも土壌改良がきっかけです。もともとは芝生のためにとカルスを導入しましたが、同じ土壌で野菜を育ててみたらどうかなと。芝活で得た知識を、芝生以外にも展開した結果ですね。

    まったく同じ芝生は存在しない。
    だからこそ、一人ひとりに合った芝活を

    広いところで芝活をしてみたい気持ちはありますが、今のサイズが仕事と芝生のバランスがちょうどいいとも思っています。まだまだ近付けてはいないですが、手間を掛けず、簡単に管理できる芝生をつくることが今の目標です。

    芝活を始めた頃の自分に声を掛けるとしたら、「そのときに一番やりたいと思ったことをやるのが一番」ということです。当時はもっと簡単に緑になると思っていましたが、そう簡単にはいかないですね(笑)。そうやっていろいろあるのも芝活の魅力のひとつです。

    芝生はそれぞれの環境で育っているからこそ、いろんな楽しみ方があります。水捌けの話を中心に相談を受けることがありますが、こうしなきゃ!というのはないですね。SNSなどでいろんな方々の様子を見て影響を受けることはあっても、一人ひとりに合った芝生を育てることが大切だと思います。

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