「芝生には根切りが必要だと聞いたけど、根切りについて良く分からない」「なぜ根切りが必要なの」…このようにお悩みではありませんか。芝生をいつまでも綺麗に保つためには、根切りが必要です。

芝生は植えてから月日と共に初期のころのようなフカフカ感がなくなったり、色が褪せてきたりしますよね。これは、芝生が栄養を吸収できなくなっているからです。適正な時期に芝生の根切りをおこなうと、芝生が再生して綺麗な状態に戻ってきます。

こちらの記事では根切りの必要性と根切りに適した時期を紹介します。根切り後の注意点についても触れますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

    芝生の根切りとは|芝生の再生にかかせないもの

    芝生の根切りとは|芝生の再生にかかせないもの

    芝生の根切りとはその名のとおり、芝生の根を切ることです。「なぜせっかく植えた芝生の根を切る必要があるの?」と不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。

    芝生は根付いてから月日と共に土の中で根を伸ばし、複雑に絡み合うもの。絡み合ってしまった根は栄養を十分に吸収できない状態になり、成長が緩やかになったり止まったりして、次第に芝生全体の元気も無くなっていきます。

    そこで、このサイクルを断ち切るために前年までに伸びた根を部分的に切ってリセットし、芝生の再生を促すのが根切りです。切られた芝生の根は早く再生しようと活性化します。これが根切りのメカニズムです。

    芝生の根切りは、専用のターフカッターやスコップなどで地表から垂直に3cmから5cmほどの切りこみを入れていくスライシングという手法でおこないます。

    芝生の根切りとエアレーションとの違い

    芝生の根切りとエアレ-ションとの違い

    芝生の根切り方法を検索すると、同時にエアレーションという言葉を目にすることが多いでしょう。中には「根切り=エアレーション」と思っている方もいらっしゃるようです。

    根切りは地表に切りこみを入れていく作業に対し、エアレーションは地表に穴を開けていく作業です。エアレーションは土に穴をあけて通気性をよくし、芝生の根に酸素を届けるためにおこないます。

    この2つは同時におこなうこともあり、「芝生を若く保つためにおこなう作業」という点は同じではありますが、実際は違うものです。

    根切りの効果

    根切りの効果

    芝生を根切りすると、主に次の2つの効果があります。

    • 根切りをすると芝生が若返る
    • 根切りをすると水はけがよくなり芝生が元気になる

    ひとつずつ見ていきましょう。

    根切りをすると芝生が若返る

    根切りをすると、芝生が若返ります。

    芝生は植えてから2〜3年経つと根が複雑に絡み合い、地中で詰まって栄養を吸収できなくなってしまうのです。この状態に陥っている根の一部分を切ってリセットしてあげると、新根の発育が促せます。根を切られた芝生は早く元に戻ろうと活性化するからですね。

    植えたばかりの芝生に根切りをおこなう必要はありませんが、植えてから2〜3年経ち元気がなくなってきた芝生に根切りをおこなうと、芝生全体の若返りが期待できるでしょう。

    根切りをすると水はけがよくなり芝生が元気になる

    根切りをすると、芝生が育つ場所の水ハケがよくなります。

    芝生を植えた場所は月日と共に踏み固められ、水の通りが悪くなっているもの。もともと芝生は水ハケのよい土を好み、固い土では成長が促されません。

    根切りによって土に切りこみを入れると、水の通り道ができます。水が通ると地中の通気性が上がり、芝生が元気になっていくでしょう。

    芝生の根切りに適した時期は春と秋

    芝生の根切りに適した時期は春と秋

    芝生の根切りに適した時期は、休眠期から覚めて新芽が活発に成長を始めだす春と少し涼しくなり始めた秋口です。逆に根切りに適してない時期は夏と冬だといえるでしょう。

    芝生は春から秋(3月から11月)が育成期であり、最長期のピークを迎えるのは夏。夏に最長期を迎えた芝生は、成長するために必要な水をグングン吸い上げています。

    そんなときに根を切られてしまったら、芝生はそのまま弱ってしまうことも。特に猛暑日の乾燥は芝生にとって過酷な環境なため、根切り後の切り口から水分が蒸発し、最悪枯れてしまう可能性もあります。

    夏に続き、根切りに適していない時期は冬です。冬は芝生が休眠期に入るため、十分な再生が期待できません。切り口の再生が不十分のまま外的にさらされてしまう期間が長くなってしまうため、病気や害虫が発生してしまう心配も。

    また芝生には暖地型芝寒地型芝の2種類があり、両者で根切りに適した時期に多少のズレがあります。

    • 暖地型芝…3月~6月末・9月 
    • 寒地型芝…3月~6月中旬・9月中旬~10月末

    ひとまず、「根切りは春と秋」と覚えておいて間違いはないでしょう。

    芝生を根切りした後の注意点

    芝生を根切りした後の注意点

    芝生を根切りした後は次の2つに注意しましょう。

    • 乾燥させないように目土する
    • 除草剤は控える

    乾燥させないように目土する

    芝生を根切りした後は、乾燥させないように早めに目土をしましょう。目土とは葉が少し出る程度に細かな砂をかぶせて、芝生を保護することです。

    根切り後の傷んでいる根をそのまま外気に長時間さらすと、水分が蒸発してしまい芝生に大きな負担がかかります。根切り後は早めに目土をし、芝生を乾燥させないようにしましょう。

    除草剤は控える

    芝生を根切りした後は除草剤の使用は控えましょう。根切り後の痛んだ根は、薬害を受けやすくなっています。

    大半の除草剤の取扱説明書には「根が傷んでいる時期には使用しないように」との注意書があるはずです。たとえ芝生用除草剤であっても、根切り後3ヶ月ほどは使用を控えましょう。

    まとめ

    芝生の根切りに適した時期は、芝生にとって暑さと寒さが丁度よい春と秋です。どちらの時期におこなうにしても、根切り後は芝生を乾燥させないように注意してくださいね。

    適した時期に芝生の根切りをおこない、青い芝生のある生活を楽しみましょう。

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