「芝生に適した土ってなんだろう…」とお悩みではないですか?
芝生は水はけと通気性のよい土壌が適しています。というのも、土壌の中に水が溜まりやすい状態であると、芝生の密度が上がらなかったり枯れてしまったりすることも。
ですが、安心してください。芝生の土壌へ改良剤を使用すると、水はけや通気性のよい芝生へと改善します。
こちらの記事では、芝生の改良剤の役目や必要性、土壌の作り方の方法をお伝えします。ぜひ参考にしてください。
目次
芝生に適した土壌とは
ご自宅の芝生へ改良剤の使用前に、芝生に適している土壌について見ていきましょう。
①水はけのよい土壌
芝生は水はけのよい土壌を好みます。反対に、土壌の中で長い間水が留まっていると、下記のような悪影響がみられます。
- 芝生の密度が上がらない
- 芝生が枯れてしまう
- 芝生の病気や害虫が付くなどの原因にも
土壌の水はけが悪いか確認を確認する方法があります。まず、土を手に取って水分を与えます。その土を手でこねてください。こねた土が棒状に固まったら、水はけがよくない状態です。
②通気性のよい土壌
通気性のよい土壌とは、水はけのよい土壌とつながります。
芝生が喜ぶ土壌とは、「土:水分:空気」の理想的なバランスが取れている土壌を指します。理想的なバランスを保つことで、芝生にとって快適な土壌になっていきます。
芝生に適した土壌の作り方
それでは、芝生が好む土壌の作り方を説明します。水はけのよい土壌を作るポイントは3つあり、状況に応じて改善していきましょう。
①土の入れ替え
確実に土壌の状態を改善したい場合、土の入れ替えがいいでしょう。
しかし、すべての土を替えるとなると、たくさんの土が必要で費用も高くなり、作業自体も大掛かりなものになります。すべての土を入れ替えたいときは専門の業者に依頼をすることをおすすめします。
②新しい土を表面に覆う
今まであった土に新しい土をかけて覆う方法もあります。芝生に適した土壌にするには、砂利→粗砂→砂壌土の順番で覆っていくとよいでしょう。
ただし、新たに土を覆う方法は周りと地面の高さが合わないなどのデメリットもあるため、考慮が必要です。
③土を改良する
もともとある土へ改良剤を使い、水はけのよい土壌にする方法です。今まである土を改良するので、取り組みやすい方法となります。次項で芝生の具体的な改良剤をみていきましょう。
芝生の好む土壌を作る改良剤
芝生の土壌改良剤は以下の5種類があります。これらの改良剤を使うと、芝生に適した水はけや通気性のよい土壌に改良できます。
①川砂
今ある土と川砂を混ぜることにより、通気性を高める効果が期待できます。元々ある土に対して、3~5割程度の割合で混ぜます。
川砂を混ぜると地面が高くなるというデメリットもあります。川砂を追加する量の土を事前に除去をしておくとよいでしょう。
②堆肥
土壌改善に欠かせない資材は堆肥です。その理由は次のとおりです。
- 土壌の保肥力を高める
- 微量葉素を供給する
- 土壌を構造するための団粒化を促す
川砂と堆肥でも必要最低限の土壌改良ができます。以下の3種類はそれぞれ検討してください。
③パーライト
パーライトは人工用土のひとつで、黒曜石と真珠岩の2種類があります。それぞれ性質が違うため、購入時には注意が必要です。
土壌改良で使用する場合は、通気性がよく排水性を持ち合わせている黒曜石を選んでください。黒曜石はもともとあった土と混ぜて使用すると、水はけがよい土へと改善します。地表から30cm位まで黒曜石のパーライトを混ぜると、水はけに効果がみられます。
真珠岩は通気性が良い一方、保水性の高い性質を持っています。よって、真珠岩を土へ混ぜると水をためやすくなってしまうので、芝生の土壌には適していません。
④バーミキュライト
バーミキュライトは透水性や通気性の効果が期待できる資材です。しかし、保水力も兼ね備えているため、使用する場合は考慮してください。
バーミキュライトは、地表から20~30cm位に混ぜで使用します。
⑤ピートモス
ピートモスは通気性の改善に期待できる資材です。酸度を調整しているものと、酸度を調整していないものが2種類あります。
芝生に適している土壌は弱酸性のものです。PH試験紙などを使用して、もともとある土の酸度を確かめてから調整してください。
肥料も忘れずに
元気のある芝生を育てるには、栄養も重要な役割があります。そのため土壌の改良をするときに、一緒に肥料も混ぜておくといいでしょう。芝生を植えてしばらくのうちは、2ヶ月に1回ほど肥料を散布するようにしてください。
まとめ
元気な芝生を育てるには少々手間がかかります。しかし、芝生に適した土壌に改良することは、生き生きとした芝生にするための重要なポイントです。
水はけがよく、通気性のよい土壌にすると、病気や害虫の原因からも回避できます。芝生が喜ぶ土壌作りをして、美しい芝生を保っていきましょう!