芝生が枯れてしまった、庭の景観を変えるために芝生の部分を花壇にしたい…しかし、どのようにしたら良いのだろうとお悩みではありませんか?
芝生の張り替えをするには、枯れた部分を外す必要があります。また、芝生が枯れた場合の張り替えは土壌の改善や対策をすることが重要です。
本記事では芝生の剥がし方や張り方、芝生に適した土壌作りなどをお伝えします。ぜひ、芝生の張り替えの参考にしてくださいね。
目次
芝生の張替えの時期
芝生が枯れて新しい芝生へ張り替えたい場合、また芝生の一部を庭に花壇や小さな畑を新たに作りたい場合は、一度芝生を外す必要があります。しかし、一年中いつでも芝生の張替えに適しているわけではありません。
暑すぎたり寒すぎたり、気候が厳しい時期は芝生の根付きが悪く、張り替えには適していません。芝生の張り替えは、芝生が活動をはじめる4月~5月頃におこなうのが良いでしょう。
芝生の外し方と処分方法
芝を張り替える前に、枯れてしまった芝や、現在敷いてある芝を外さないといけません。それでは、芝生の外し方と処分方法を見てきましょう。
①芝生の外し方
- 外したい芝生にスコップ(もしくはターフカッター)で深さ20cmほど、まっすぐ差し込み、切れ目を入れます。
- 正方形に、30~40cm程度の切れ目を入れましょう。
- 正方形の1面にスコップを差し込み、「てこの原理」で芝生を持ち上げます。
- さらに対面から、スコップを差し込み同じように芝生を持ち上げると、芝生を掘り起こせます。
- 1~4の作業を、外したい芝生を繰り返し外していきましょう。
②芝生の処分方法
掘り起こした芝生は、土を水で洗い落として乾燥させます。乾燥させた芝生は燃えるゴミで処分が可能ですが、芝生の量が多い場合は、お住まいのゴミ処理センターへ確認してください。
張り替える前に土壌づくり
古い芝生を外したら、新しい芝生を張り替えるまえに土壌を整えましょう。芝生の根が付きやすいように、15センチくらいの位置まで掘り起こしてください。
ふるいなどを使い、石や雑草を取り除いたら、土壌の状態に合わせて土や砂を混ぜ合わせていきます。土壌改良剤や肥料も混ぜ合わせて栄養を追加したら、土を平らな状態にならしていきます。
整地が完了したら散水をして、約1~2週間くらい土壌が養分を分解するまで待ってください。
芝生の種類別の張り方
芝生の代表的な張り方は4種類あります。
べた張りは隙間なく芝生を張るため、綺麗に仕上がるでしょう。しかしコストバランスを考えると、べた張りは全面に敷き詰めるためコストがかかります。
一方、目地張りだと芝生を2割カットでき、市松張りだと5割の芝生の量をカットできるのが嬉しいポイントです。
しかし、べた張り以外の張り方は、芝生の間に隙間ができるため全面に芝生が埋まるのは時間を要します。
また隙間に雑草が生えやすくなるため、お手入れとコストのバランスで考え、芝生の張り方を検討してくださいね。
①べた張り
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べた張りは、平張りとも呼びます。切り芝を全面に、継ぎ目が十字路にならないように、レンガを積み模様で張っていきます。隙間なく芝を敷き詰めるため、目地もなく綺麗に仕上がるでしょう。
しかし、目地張りと比べて約1.5倍の切り芝が必要です。コスト面で問題がなければ、仕上がりも綺麗なのでべた張りはオススメの張り方です。
②目地張り
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べた張りと同じようにレンガを積み模様で張りますが、べた張りと違って、目地の隙間を作る方法です。切り芝との間に3~5cmの隙間をあけて芝生を張り、隙間は目土をして埋めます。
4月に張ると、8月には隙間の部分も芝生が成長して全面綺麗な芝生になります。隙間の間隔にもよりますが、べた張りより2割減くらいの切り芝の量で済むのでコストカットになります。
③市松張り
市松張りは、名前の通り市松模様のように芝生を張っていく方法です。芝生がない部分には目土をしましょう。
4月に張ると10月には、芝生が成長して全面に埋め尽くされます。べた張りと比べて半分の切り芝で済むのがメリットです。
④すじ張り
すじ張りとは、5~10cm幅に切った切り芝を5~10センチの隙間をあけてストライプ状態に1列ずつ張る方法です。切り芝をカットせずに、すじ張りをしても同様の効果があります。
法面などの傾斜部分で芝が張れ、市松張りと同様にべた張りの半分の切り芝で張れるのがメリットです。
芝生の張り方
それでは、芝生を張る場合の基本的な道具や張り方を見ていきましょう。
①芝張りに必要な道具
- 切り芝
- 肥料
- 目土
- 竹ぼうき
- 熊手
②芝の張り方
芝生を張る土壌に肥料をまき、土をならしましょう。切り芝を並べ、踏みならします。それから目土を入れ、水を十分に散水しましょう。
芝生の根が張るまでは目土が乾燥しないようにたっぷり散水をして、なるべく芝生へは立ち入らないようにしてください。
芝生を定着させるポイント
以下では、芝生が定着させるための3つのポイントを解説します。
①水やりの頻度
芝生の根が定着するまでは、普段より頻度をあげて水やりをしましょう。散水の目安は、土から染み出すくらいたっぷりと与えることが大切です。
春や秋など涼しい季節 | 2日に1回 |
気温が22度以上 | 毎日 |
夏の暑い季節 | 1日2回 |
冬の寒い季節 | 4日1回 |
②芝生を踏まないようにする
芝生が定着するまでは、できるだけ芝生を踏まないようにしましょう。土壌と芝生が根付いていないため、踏んでしまうとズレが生じて、定着が遅れる可能性があります。水やりのときに、少し立ち入る程度にしてください。
③必要以上のお手入れはしない
芝生に対するお手入れは、芝生が根付いてからにしましょう。中でも施肥やサッチングは、根を傷める原因になります。サッチングは翌年以降に実施するようにしましょう。
まとめ:
適切な時期の張り替えで芝を復活させよう
芝生は、気候が暖かくなり、芝が活動期に入る4月~5月が張り替えに適しています。
芝生を外した後、新しい芝生へ張り替える前に土壌の環境を整え芝生を張り、お水をたっぷりと与えることで青々とした芝生が蘇ります。
芝生の張り替えのポイントを押さえ、芝生や花壇の花などを整え美しいガーデニング生活を楽しみましょう。
コメント一覧
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鈴木政利22/04/2024 07:55
19年前に植えた芝生が全く手入れもせずにいたため、ほとんどが枯れてしまい芝生なのか雑草なのかわからないレベルの状態です。
そんな状態でも芝生の撤去は必要なのでしょうか?