レーキは芝生の作業中にたびたび必要になる重要な道具です。
使用用途によってもほしい形が変わってくるので、自分がどの作業で使いたいのかを考えて選びましょう。
今回はレーキの種類を種類別に解説し、その後に芝生に使えるおすすめのレーキを7つ選びましたので紹介していきます。
目次
芝生手入れに使うレーキの種類
レーキが必要になる芝生作業は、サッチング・掃除・ならしの3つです。それぞれ求める機能が違うので、作業に合わせたものがあると良いでしょう。具体的に、どんな作業でどのような機能が必要かを見ていきます。
サッチングには爪が細くて強度のあるレーキ
枯れた芝や芝刈りで残った刈り葉を取り除くサッチングは、土壌の水はけや害虫・病気予防のために大切な作業です。
芝と芝の間に詰まっているサッチを取り除くため、サッチング用レーキは爪の細さと強度が重要です。蓄積されたサッチが気になり始める2年目以降は、春の更新作業時にサッチングすることが推奨されます。
サッチングは芝を掻く作業なので芝生を傷めるため、シーズンに1、2度と頻度は多くありません。サッチングマシンを導入するコストをかけたくない場合や範囲が広くない場合には、レーキを使用することになるでしょう。
掃除用には柔らかいレーキ
芝生の中を掻き出すサッチングとは違い、芝生の上にある落ち葉やごみを回収する芝生掃除はこまめに行う必要があります。
掃除で綺麗に芝生を保つことで、雑草や病気などの異常に早く気が付くことができ、すぐに対処することができます。また、落ち葉は特に水を含むと土壌の湿度が上がってしまい、病気の原因となります。
頻度高く使用する掃除用レーキは、軽い力でごみをしっかりキャッチできるものが必要になります。そのため、爪幅があり材質がやわらかめのレーキを選ぶと良いでしょう。
地ならし用は継ぎ目の強度があるレーキ
地ならし用のレーキはトンボと呼ばれる平板のものです。芝張り前の地ならしに必要になるので、芝生を始める人が最初に選ぶものになるでしょう。
もちろん芝を張ってからも、目土をならしたりコアリングした土を集める時にも使用するので、長く使えるように強度があるものが好ましいです。特に板と柄の継ぎ目がしっかりしているものが良いでしょう。
サッチング用おすすめレーキ3選
サッチング用のレーキに求めるのは爪の細さと強度なので、アルミやスチールなどの強度のある素材を頭部に使用したものがおすすめです。
サッチングは体力も使う作業なので、自分の使いやすい体勢で扱えるものを選びたいところです。
このタイプのレーキには爪の広さや柄の長さを変えられるものも多く、自在性から選ぶのも良いでしょう。「ガーデンレーキ」で検索すると近い形のものが出てきます。
Spear&Jackson アジャストローンレーキ
参考価格:6,800円
Spear&Jacksonはイギリスの有名な工具メーカーで、園芸用品も人気です。そんなメーカーが手掛けたこちらのレーキは、幅、長さともに調節可能で軽量素材を使用しており誰にでも扱いやすい一品です。
スチール製の15本の爪を無段階に調整(20~62cm)することで場所を選ばず使用でき、サッチをしっかりと掻き出します。サッチングはもちろん、芝の種まきにも向いています。
キンボシ 芝生サッチ取りレーキ
参考価格:4,180円
芝刈り機で有名なメーカー「キンボシ」が開発したサッチ取りレーキです。伸縮式のアルミパイプ柄で、長さの調整ができます。幅30cmに12本刃先がねじれている珍しい形状が、芝生上でもスムーズな動きを実現しています。
サッチング用レーキにしては太い爪ですが、力を入れずに芝をスライドさせるだけで余計な土を掘り返すことなくサッチだけを取り除くことができます。
ガーデニングプロ 伸縮式ガーデンレーキ
参考価格:2,780円
こちらも柄の伸縮、頭部の幅が変更可能なタイプです。幅は19~55cm、全長は81~156cmに調節することが可能なアルミ製のレーキです。
レーキ先端には玉がついていて落ち葉などが刺さりにくく、かつ芝生を痛めにくい設計になっています。持ち手部分の凹凸が握ったときにフィットするので、力が加わりやすく楽に作業を進めることができます。
掃除にも使いやすく、用途も縛られない上にリーズナブルで、最初に選んで外れない商品といえます。
掃除用おすすめレーキ2選
掃除用には柔らかめの素材のレーキがおすすめです。しなりがあって柔らかい竹やプラスチックの、爪が太めのレーキならしっかりと落ち葉などをキャッチしてくれるでしょう。
「熊手」で検索すると、リーズナブルで馴染みのある形のレーキが表示されます。今回はベーシックなものと少し変わり種のレーキをご紹介します。
コンパル ウルトラ熊手 大
参考価格:1,298円
幅は45cm、全長が151cmのベーシックな一品です。プラスチック製の爪は20本あり、弾力があって軽い使い心地のレーキです。
爪が比較的詰まっているため、掃除以外にも均し作業にも使えるなど扱いやすい一品です。お手頃な同シリーズのレーキは、3サイズ展開されているので広さや用途に合わせて選ぶことができます。
キンボシ マジカルレーキ
参考価格:5,269円
ちょっと変わったパーツが付いているこちらのレーキ。なんと草をキャッチすることができる集め具が付いています。
ハンドルを持ったまま草をキャッチできるので塵取りがいらない商品です。全長は105~160cm、幅は30cmの金属製レーキです。
地ならし用おすすめレーキ2選
「トンボ」という呼び方の方が馴染んでいる人も多い地ならし用のレーキ。板部分は木材、プラスチック、スチール、アルミなど様々な材質のものが販売されています。
特に木製はグラウンド整備に使われるように土をならしやすいという利点があります。その一方で、木製は水分をふくんで腐りやすいため、消耗品と割り切りましょう。
地ならしレーキは最初の土つくり、目土入れ、コア集めと比較的使用頻度が高くて本体に負荷がかかる作業があります。
ならしレーキを選ぶ際には、柄と継ぎ目がしっかりとしているものを選ぶと長く使うことができるでしょう。今回は材質的にも長く使えるものをチョイスしています。
バロネスダイレクト 目土ならしレーキ
参考価格:7,980円
レーキの中では高価な部類ですが、芝用品を多く取扱うバロネスの一押し商品のひとつで使い心地は抜群です。
全長141cm・幅44cmとサイズ感も良く、コアリング後のコア回収から目土いれ、整地まで充分に活躍します。
柄がスチール製で穴をあけるように合体させるので、組み立てる時には電動ドライバーもしくはキリがあったほうが良いかもしれません。
ドウカン 天盃 土ならし付スチールレーキ
参考価格:2,200円
ならし用の平板と爪の2WAYレーキです。刃はスチール製で錆びにくく、程よい重さがあります。
全長138cm幅が30.5cmと気持ち小さめなので、小回りよく使いたい人におすすめです。爪部で耕しながら雑草や小石を集めることができるので、最初の土つくりから活躍してくれるでしょう。
まとめ:用途や扱う人に合ったレーキを選びましょう
レーキは用途別に求める機能や形が変わります。始めてレーキを購入したいと考えている方は、メインの使用用途から使いやすいレーキをまず選び、必要性を感じたら適宜追加するように購入すると良いでしょう。
用途専用レーキの購入に今回の記事が役に立てば幸いです。