芝生の管理は、実際にお手入れをしてみて初めて分かることがたくさん。
…なんて聞くと、ちょっぴり腰が引けてしまいますよね。芝生を導入する前にいろんな情報をゲットして、頭の中でイメージしてから取り掛かりたくなるものだと思います。
そこで今回は、芝生を初めてみて「思ったよりも楽だった」「思ったよりも大変だった」ことを、お手入れの経験をもとに5つ選びました!いろいろとお伝えしたいことはあるのですが、まずは「育ててみてはじめて分かったこと」に限定しています。
今回ご紹介するのは、初心者におすすめな暖地型日本芝を導入した場合となります。これからお手入れにチャレンジしようとしている芝生初心者の方、必見です。
目次
芝生をはじめて分かったこと
早速ご紹介しましょう。芝生を育てて初めて分かる、お手入れ面の事実5選です。
- 栽培自体はとっても簡単。ちょっとサボっても大丈夫
- 除草剤・殺虫剤不使用でも育てられる
- 思っていた以上に芝刈りが必要
- 水やりは少なめでOK
- 美しい芝にするにはそれなりの手間が必要
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
①栽培自体は簡単。ちょっとサボっても大丈夫
暖地型日本芝を使用すれば、栽培すること自体は非常に簡単でした!
意外かもしれませんが、芝生はいったん根付いてさえしまえば、多少お手入れをサボってしまったとしても、枯れてしまうことはまずありません。数ヶ月間芝刈りや水やりをしなくても、自力で生育してくれるのが芝生の強みです。
筆者の家の事例をご紹介しましょう。夏場は芝生がよく成長する時期ですが、いろいろあって2ヶ月間芝生のお手入れができなかったことがありました。しかし、それから2年経った現在でも、芝生は枯れることなく生育しています(ただ、その年の芝生は伸び放題、荒れ放題。見栄えは当然悪くなりました…)。
このように、暖地型日本芝は栽培が簡単なだけでなく、毎週のお手入れに自信のない家庭であっても気軽に導入できます。芝生初心者の場合は、まずコウライシバ(高麗芝)からはじめて、お手入れのコツを掴んでいくのがおすすめです。ガーデニング初心者であっても、芝生を枯らすことはあまり心配しなくても大丈夫ですよ。
②除草剤・殺虫剤不使用でも育てられる
暖地型日本芝の場合、除草剤や殺虫剤といった薬剤を使用せずに育てるのは、思ったよりも簡単でした。
- 定期的に芝刈りをする
- サッチ層(枯れた芝などの有機物が堆積したもの)を溜めないようにする
- 土壌の健康を保つ
これらを意識したお手入れをすれば、芝生の天敵である病害虫の発生を最小限に抑えられます。
とくに定期的な芝刈りは、芝生を育てる上で基本中の基本となるお手入れ。芝刈りをすることによって、害虫の隠れ場所をなくし、風通しも良くします。定期的な芝刈り、年数回のサッチングやエアレーションのみでも、薬剤不使用で芝生を楽しむことができますよ。
③思っていた以上に芝刈りが必要
前項で少々お話しましたが、芝刈りは芝生のお手入れにおいてもっとも重要なお手入れです。芝生初心者の方にとっては「芝刈りは頻繁に行う必要がある」ということを把握するのが一番大切かもしれません。
ざっくり言うと、1年のうち半分近くは週1回の頻度で芝刈りをすることになります。暖地型芝生の場合、成長期である春から秋にかけて芝刈りが必要で、旺盛に生育する時期には週1回程度の芝刈りをすることになります。休眠期である12月〜2月は特に必要ありませんが、それ以外の時期は毎月芝の生長に合わせた芝刈りが必要となります。
気候の良い春や秋はともかく、真夏になるとつい億劫に感じてしまうのが芝刈り。ですが、1週間芝刈りをサボったところで、芝生がすぐに枯れてしまうわけではありません。ただしあっという間に伸びるので、見かけがボウボウに悪くなります。
また、伸びた芝生には害虫や病気が発生しやすくなります。ですから、美しい芝を目指さない場合でも定期的な芝刈りは必要となります。ちなみに、西洋芝系の品種は生育が早く、日本芝と比べてさらに頻繁な芝刈りが必要となります。
おすすめしたいのが、「芝生で友人とバーベキューをする」「子供を呼んで芝生で遊ばせる」など、イベントを設定して芝刈りすること。自分のモチベーション管理にもうってつけです。
④水やりは少なめでOK
鉢植えでの植物栽培では頻繁な水やりが必要ですが、芝生の場合は大きく異なります。極度に乾燥したときや、30度を超すような気温の高い時期でなければ、原則として水やりは必要ありません。
ただし、例外的に水やりが必要となるのは芝張り後からおよそ1〜2ヶ月間。根を定着させるために、この間はほぼ毎日の水やりをかかさずに実施しましょう。
⑤美しい芝にするにはそれなりの手間が必要
基本的にはお手入れが簡単な暖地型日本芝ですが、美しい芝生を維持するためには相応の知識とそれなりのお手入れが必要です。
美しい芝生を作るには、芝刈り以外のお手入れが必要不可欠。「サッチング」「エアレーション」「スライシング」「エッジカット」「施肥」「更新作業」について理解を深め、効果的なお手入れの時期を考えながら1年間のお手入れスケジュールを組み、コツコツとお手入れメニューをこなしていく必要があるのです。
また、これらのお手入れには専用の道具が必要となります。本気で美しい芝生を目指す場合、それに伴って用意するものも増えていくのが芝生のお手入れです。
まとめ
お手入れは決して楽ではありませんが、芝生は思ったよりもたくましく生育してくれるもの。芝生導入に際しては、事前に実際のお手入れ風景をイメージできているかで、芝張り後の印象ギャップを埋めることができます。
「こまめな芝刈りが必要」「美しい芝生を作るのは努力が必要」ということを理解していれば、最初は基本のお手入れだけで管理しつつ、年々芝生のレベルを上げていく…という育て方もできます。
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お手入れの大変さ以上の豊かさをもたらしてくれるのが芝生です。まずは育てやすい暖地型日本芝で、芝生生活を始めてみてはいかがでしょうか?